今回はナチュラルポジション(NP)で上肢(肩甲骨から指先まで)の動きと重心移動を連動させるトレーニングです。
一番のポイントは上肢をリラックスして動かすことです。
言葉だけ見ると至極簡単ですが、力まずに上肢を動かすことは簡単ではありません。
また力まずに上肢を動かす前提に、力まずにきっちりとしたNPを作れなければなりません。
したがってまずは力まずにNPを作ることが出来るようにしていきましょう。
ただNPがきっちり出来ていなくてもこのNP重心移動のトレーニングを行って構いません。
このトレーニングを行う中で良いNPを作るよう心掛けていくとNP自体も徐々に上手に作れるようになっていきますので。
力まずに肩甲骨から大きく上肢を前後することが出来ると、肩甲骨から指先までが鞭のようにしなります。
これに重心移動がリンクすると前(上)にも後ろにも指先が大きく移動します。
重心移動がリンクした腕振りは、リンクしていない時と比べて1~2割くらい大きく動く感じになるかと思います。
重心移動はカカト(後ろ)と母指球(前)の間で行います。
足の裏は全面が床にピタリと着いたままで、その中でカカトと母指球の間を前後に重心移動します。
前に行った時にカカトが、後ろに行った時につま先がそれぞれちょっとでも浮いてしまうのはNGです。
また母指球とカカトを意識するあまりその間の部分をしっかり感じない、前か、後ろか、といった重心の移動の仕方もNGです。
人の足のサイズは20~30㎝程度ですが、この足の裏が感覚的には1mとか大きく感じるくらい繊細な重心移動が求めたいところです。
NPでの重心移動と腕振りがリンクすると、陸上や水泳でのスタートに役立ちます。
水泳ではバタフライや平泳ぎで前後に大きく重心移動を行いますが、そうした感覚を研ぎ澄ますのにも役立ちます。
もちろん普段の歩行・走行時に重心を前に送るという感覚にも繋がりますね。
少し難しい感覚かもしれませんが、掴んでしまうといろいろ役立つ感覚です。
トライして感覚を磨いていきましょう!
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