院長の独り言

  • 院長の独り言
    144.歩行時の重心移動

    まだまだ寒さの厳しい日が続きますね。

    寒さからか筋肉が過緊張しているものの当人は認識できず、その結果痛みなどでお困りの方が増えているようです。

     

    関節というのは筋肉の活動によって動きます。

    曲げるにはアクセル役のAという筋肉が働き、伸ばす際にアクセルとなるBの筋肉は緩んでいる(働かない)のが正常です。

     

    しかし寒さなどの影響で無意識のうちに筋肉を活動させていることがあります。

    寒さで震えているなんていうのはこの典型例です。

     

    先の関節を曲げる際のアクセル役のAが働いている時、伸ばす役のBは曲げる際のブレーキ役ともなります。

    寒さなどによりこのBが無意識下で働いていると、Aがアクセルを吹かしても関節はうまく曲がりません。

     

    Bは、いわばサイドブレーキの役割を果たしてしまっているためです。

    こうなるとAはさらに過剰に活動せねばならなくなります。

     

    こうしてABも筋肉自体が疲弊し、関節も過剰な力でコントロールされるため強い負荷がかかります。

    身体が壊れていく(痛みを発する)よくあるパターンです(><)

     

     

    こうしたパターンによる痛みを根本的に改善するには正常な筋肉の活動様式を再学習させることが必要です。

    本院での治療、トレーニングでもこうしたことを求めているのですが…

     

    院長の独り言ではあくまで歩行にこだわっていきます。笑

    歩行はシンプルな動きの繰り返しですので、筋肉の収縮と弛緩(リラックス)がリズミカルに繰り返されます。

    この筋活動の繰り返しが正常な筋活動を再学習するのに適しているんです^^

     

     

    さて、今回のウォーキングポイントはこちら!

    同じ橋の上からの2枚です。

    これまでご紹介した場所の近くですが、どこでしょう?

    千歳橋2a

    千歳橋1a

     

    前回の撮影場所は西池袋にある立教通りでした。

    クリスマスには大学の大きな木に取り付けた電球が点いて、とても綺麗です☆彡

    この時期は撮影スポットになっているようで、人が沢山いらっしゃいます。

    立教通り解答

    前回の写真には隣接する結婚式場の文字が写り込んでしまい、そこから検索して答えを見つけた方もいらっしゃいましたルール違反ですw

    いやいや、出題側がちゃんと考慮するよう努力します!

     

     

    また本題に入る前が長くなってしまいました^^;

    今回の本題は下の図です。

    超重要なので、目に焼き付けておいて下さい。

     

     

     

    足底重心移動

     

    見てお分かり頂けたかと思いますが。笑

    歩行時の足の裏の重心移動の様子です。

    踵(カカト)のやや内側から薬指の辺りに向けて、少し斜め外側に移動していきます。

     

    今回は以上!

    次回以降、深掘りしていきます。汗

    ホームページの歩行のところも見ておいて下さいm(_ _)m

     

    https://ktc-web.net/features-about-walk

     

  • 院長の独り言
    143.謹賀新年

    あけましておめでとうございます。

    昨年もきくち接骨院へのご理解、診療へのご協力などありがとうございました。

    本年も皆様のご健康をサポートすべく、頑張って参ります。

     

    ということで、、、健康を手軽に創出する歩行について、昨年より深掘りしています。

    今年もお付き合い頂きたいと思います^^;

     

    人に勧めるからには私自身も歩いています。

    今回は正月らしく皇居のご紹介☆

    皇居にはランナーだけでなくウォーキングの人もいらっしゃいます^^

     

    夜の写真は桜田門。

    お堀の水面に反射してるのも綺麗でしたー(写真が下手ですいません!)

     桜田門

    昼間の写真は今朝ですが、北側のお堀は凍ってましたね(@@)

     IMG_3859

    IMG_3860

    皇居は大都会のど真ん中にありながら歴史も自然も感じられるので好きです。

    1周約5kmでアップダウンもあります。

    接骨院のある高田馬場からはちょっと遠いですが、たまには足を伸ばすのも良いですね。

     

     

    それから前回の歩行スポットの答え合わせです。

    前回の夜景は池袋大橋(池袋駅の北にかかる橋です)から池袋駅の方を撮影したものでした。

    駅の西と東を繋ぐ橋ですが、歩行者の多くは駅構内を通るためここを通る歩行者は池袋を良く知る人たちですね。

     

    線路の幅が広いところを渡る橋は、都会でも視界が開けて気持ちいいです。

    新しい年をきっかけに、自分好みの景色の見える歩行ポイントを探してみてはいかがでしょうか?

     

    今回の出題スポットはクリスマスのこちら!

    立教通り

    次回からまた歩行の深掘りお付き合い頂きます。

    本年もよろしくお願いいたします!

  • 院長の独り言
    142.腕振りのバリエーション

    寒波が入り、一段と寒くなってきてしまいましたね(><)

    朝晩の歩行では手袋していないとそこだけは寒いままになってしまいます。

    皆さんも歩行される際、服装にはお気を付け下さい(^^)/

     池袋大橋1

    まず今回の風景は都心らしい夜景ですが、どこでしょうか?

    接骨院を起点に歩行するにはちょっと遠いところです。

    下に線路がいくつもあるのがヒントになるでしょうか^^;

     

    前回の場所は神田川にかかる小滝橋周辺でした。

    これまでで一番正解が多かったかもしれません^^

    神田川沿いは歩道が整備されているところが多く、歩きやすいと思います。

    写真のようにMAPもところどころありますので、目安にして良いかもしれません。

     小滝橋周辺解答

    さあ、歩行について見ていきましょう。

    これまで腕振りでは肩甲骨を内側に寄せる重要性についてお話してきました。

    今回は上腕骨から先の、見た目の腕振りについて見ていきます。

     

    構造医学では肘を直角に曲げることを推奨しています。写真A

    肘を曲げているので腕振りがコンパクトになり、肩甲骨を意識しやすいメリットがあります。

    指を握り込まないようにするのですが、肘を曲げた状態は力こぶの筋肉が収縮し続けている状態にあります。

     A

    以前お話したように筋肉は、リズミカルに収縮と緩むのが繰り返されるとほぐれます。

    逆に弱くてもずっと収縮し続けると筋肉は強張ります。

    久しぶりにランニングしたら翌日肩や腕など上半身に疲労を感じ、謎に思った経験のある方もいらっしゃるかと思います。

     

    謎の答えは肘を曲げ続けて運動したことにあるんです。

    このように肘を曲げての腕振りにはメリットもデメリットもあるとご理解下さい。

      

    私自身、歩行時肘は自然に伸ばして行っています。

    一般的な歩行では腕の捻り(回旋)にフォーカスすることはありません。

    腕が前に行っても後ろに行っても親指が前にある状態かと思います。写真B

     

     B

    しかし我々がオススメする歩行では腕よりも根っこにある肩甲骨が大きく動くので、腕の向きが不変ということはありません。

    腕が前に伸びる時、身体の仕組みから言うと手の平(肘裏)が前に向かうように伸びるのが本来です。写真C

    肘が自然に曲がってしまうのはOKです。

     

     C

    腕が後ろに向かう時、親指が前から内側に向かう(肘裏が内側を向く)のは、身体の仕組みからいうと本来的な使い方かと思います。写真D

    自然に曲がった肘も自然に伸びる感じになるかと思います。

    この腕の動きで上肢の筋肉にリズミカルな筋活動が得られます。

     D

    この腕の振り方、クロールのフィニッシュ(手の水をかく最後のところ)と同じですね。

    今後お話するであろう下肢の動きと連動すると、歩くことで泳ぎの身体の使い方を体現している感じになります。

    ちょっとマニアック過ぎますか…苦笑

     

    肩甲骨の動きとは別に、腕振りのパターンを提案させて頂きました。

    どれがベストかは正直分かりません。

    メリットデメリットがあるのでご自身に合うやり方を見つけて頂けたらと思います。

     

    この時期寒いため無意識のうちに肩に力が入ったり、肩をすくめるようにしてしまいがちです。写真E

    歩き始めは特にそうで、腕振りも硬く小さくなりがちです。

    呼吸が浅かったり止めてしまいやすい人はそうした傾向がありますのでご注意下さい☆

     

    E

  • 院長の独り言
    141.まさかの展開

    めっきり寒くなってきました。

    朝晩の歩行には、寒さ対策が必要な時期となりましたね(><)

     

    さて、まずは前回の歩行スポットについてです。

    今回、一発で正解した人は誰も居ませんでした。びっくりです(@@)

    正解は都立戸山公園の中の、箱根山公園(地区)でした☆

     

    戸山公園はとても広く明治通りの西側、新宿スポーツセンターを含む地域が大久保地区となります。

    今回ご紹介した箱根山地区は明治通りの東側です。

    江戸時代、尾張徳川家下屋敷の庭園の中に作られた築山が現在の箱根山となっているそうです。

     穴八幡1

    上の写真は箱根山公園のすぐそばにある、流鏑馬(ヤブサメ)で有名な穴八幡宮です。

    穴八幡宮から箱根山を通って戸山公園を大久保地区の方までぐるっと回って抜けると都内でも自然豊かなウォーキングコースになりますね(^^)

    オススメです☆

     

    さて箱根山はまさかの正解ゼロだったので、今回はサービス問題。笑

    今回も最高のウォーキングコースのところです。

    川があるので、○○橋周辺とお答え頂けたらと思います。

     小滝橋周辺1 小滝橋周辺2

    小滝橋周辺3 小滝橋周辺4

     

     

    穴八幡宮の流鏑馬は見たことがないのですが、大学時代に鹿児島県の高山(肝付町)で一度だけ見たことがあります。

    馬はなかなかのスピードで駆け抜けていきますし、すごい迫力だったのを覚えています。

     

    なんで見に行ったのかなぁと記憶を辿っていたらちょっとしたことを思い出しました。

    当時は高山流鏑馬フェスタというお祭りだったと思うのですが、流鏑馬の他にもイベントがありました。

     

    その中の綱引き大会に体育大学有志で出るということで先輩に連れていかれたのがきっかけでした。

    田舎の綱引き大会に屈強な柔道部やラグビー部等の先輩達と参加するので優勝だ!と思って出かけました。

     

    しかしこの大会は優勝賞金10万円!

    綱引き競技があることは知っていましたが、いろいろな技や戦術を駆使する本格チームを初めて見ました。

     

    1回戦は我々同様ただ綱を引くだけのチームだったので私も出て快勝!

    しかし2回戦からは本格的に練習されているチームとの対戦と分かり、皆ざわつきました。

     

    たまたま高校時代、学園対抗運動会でスポーツ弱小の母校がスポーツ強豪校相手に「パワーホールド」という唯一の技を使って、綱引きだけ優勝したのを見ていました。(他の競技はほぼ全敗)

    そこで先輩に「パワーホールド」を進言、自分は単なる控えでなく時計片手に作戦担当になりました。

     

    結果は記憶が正しければ準決勝まで勝ち進み、優勝したチームに敗れました。

    お小遣い程度でしたが賞金もGETしたので良い思い出です^^

     

    我々のチームが使えた技はぶっつけ本番の「パワーホールド」のみ。

    「パワーホールド」とは両足を肩幅かそれよりやや広いくらいに開き、綱を脇に締め、体重を大きく後ろに乗せて体幹を地面と平行になるくらいまで倒してキープするものです。

     IMG_3802[1]

    技と言っても形だけならそんなに難しくありません。

    ただ実際の綱引きでない写真よりは上手かったと思います。笑

     

    これを行うと体力を温存しながら相手の引きに堪えることが出来、相手が疲れてきた頃合いを見計らって効率よく攻撃出来るのです。

    長州力は関係ありません。大笑

     

    他所のチームは綱を左右に振って引いたりと、チームとして様々な技を持っていました。

    やはり競技ですから力、パワーが全てではなく、技術・戦術面が大切だということを思い知らされました。

     

    と同時に多少技術戦術が拙くても、個の能力が高いことはスポーツにおいてアドバンテージになることを再確認した出来事でした。

     

    身体についても同じようなことが言えるかと思います。

    加齢と共にどこか、例えば膝が痛く歩けなくなったとします。

    そこで膝の筋力さえつければ良いと考えるのは短絡的ではないでしょうか?

     

    歩くというパフォーマンスを上げるのに筋力を高めることは、チームにとって個の能力を高めておくようなもので重要です。

    しかし各筋肉を微調整してバランスをとりやすくする神経系や柔軟性なども鍛えることは、技術・戦術などチーム練習をするようなものでこちらも重要です。

    身体の様々な要素を高めて歩行というパフォーマンスを高めることは、個の能力を高めた上でチームとしての完成度を高めるのと似ているように思います。

     

     

    今回は穴八幡宮の流鏑馬から記憶を辿っていたら話が大きく逸れてしまいました^^;

    次回はまた歩行に戻って話を進めていきたいと思いますm(. .)m

     

     

  • 院長の独り言
    140.腕振りで重心移動を加速

    朝晩冷える日も出てきて、少しずつ秋が深まってきましたね。

    今回の写真は、紅葉が見頃な歩行スポットです。

    紅葉が綺麗なので、歩くことで心も癒されました^^

    箱根山1

    箱根山2

    箱根山3

    箱根山4箱根山5 箱根山6

    さて、どこでしょうか?笑

    前半3枚は紅葉したこの時期ならではの写真、後半はどこが分かり易いような写真としてみました☆

     

     

    前回の道の真ん中にある謎の木について、接骨院に通われている方々は皆さんご存知でした(^^)

    この木は接骨院の北、東京都選定歴史的建造物である日立目白クラブから目白通りに向かって200mほどのところにあります。

    ただなぜ道の真ん中に残されたのか、その謎についてご存知の方はほとんどいらっしゃいませんでした。

     

    ただ数人の方が少々情報をお持ちのようで、まとめると以下のようになります。

    謎の木が生えるのは旧近衛邸あたりで、現在も近くに元将軍家の名前の表札があるように由緒正しいところ。

    かつて伐採しようとしたもののその度に問題が起こり、しめ縄が掛けられていた時期もある。

     

    全国にご神木とされる木はありますが、この木もそういった木であることは間違いなさそうですね。

     

     

    さて歩行についてです。

    以前、重心の移動を腕振りが緩衝する話をしました。

    あまり異論の出ることがなかったのでそのままにしていましたが…。

     

    最初の一歩を出す前の、足の裏の後方踵(カカト)から前への重心移動に伴って足が前に出て歩行が始まります。

     

    重心の移動により身体が前方に傾いて倒れそうになるから足が出ます。

    重心が前に乗ると次々に足が出て歩行となるのですが、前に行く勢いが強過ぎるとそれを打ち消す(緩衝する)ために後ろへの腕振りが行なわれます。

     

    見方を変えると身体の重心を前に出すために後ろへの腕振りを大きくするということも出来ます。

    実際肩甲骨を真ん中へ寄せるようにして後ろへの腕振りを行うと、身体の中央にある脊柱〜骨盤が前に押し出される感覚を得られるかと思います。

     

    ただその場腕振りや行進のように重心の移動を伴わない腕振りでは、後ろに振ることによって得られる重心の変化は反対腕が前に振られることで緩衝されます。

    重心移動によって足が出て歩いていると後ろへの腕振りが大きくなります。

    逆に重心の移動によらず自分の脚力で前へ進んでいる歩行では、前への腕振りが大きくなる特徴があるということです。

     usiro mae

    ここでは効率の良い歩行である前者をオススメしています。

    その意味で後ろへの腕振りは前への重心移動に対する緩衝、あるいは前への重心移動を促進するためのものと言えるのです。

     

    今回、疑問を持たれていた方への回答になっていましたら幸いです^ ^

    (これまでのところは院長の独り言135-137あたりをご参照下さいm(..)m

     

     

    ちなみに背中が丸く、頭が前にある姿勢だと軸が安定せず重心の移動が機能しづらくなります。

    重心を前にしたつもりが腰を引いて緩衝していたりするからです。

    腰の曲がったいわゆるお年寄りの歩き姿勢ですね(><)

     

    歩行は顎を引いて頭を後ろに引くような姿勢で行うと良いでしょう☆

  • 院長の独り言
    139.歩行で体幹強化?!

    秋になったと思ったら、朝晩は少しずつ冷え込むようになってきましたね。

    歩行では秋の澄んだ空、徐々に染まる街路樹が楽しめます。

    お風呂で汗を流し、湯船にゆーったり浸かるのも気持ちいいですね^^

     

    さて、まず前々回の「のぞき坂」その前の「高戸橋交差点」は正解された方が多かったですね(^^)

    接骨院近くの有名スポットは、さすがに皆さんご存知です(^^)

     

    接骨院から遠方でこのブログをご覧になっている方々には内輪ネタみたいになってしまい申し訳ありません^^;

    Go toキャンペーンもありますし、お近くにお寄りの際はこうしたスポットを歩行されてみて下さい(^^)/

     

    前回の夜景の中心にあるのは、ご存知スカイツリーでした☆

    ここは私の知る限り池袋で一番きれいに見えるスポットです。

     

    場所は明治通りが山手線を渡る、堀之内橋というところです。

    池袋駅東口を明治通り(駅に沿って平行に走る太い道です)沿いに大塚方面へ1km弱行ったところです。

    後で調べて分かったのですが、都内では有名なスポットだそうです。

     

     

    今回は接骨院から徒歩67分、道の真ん中に生えた大きな木です。

    道を通す際なぜ伐採されなかったのか謎ですが、きっと言われがあるのでしょう。

    この謎をご存知の方は是非お教え下さいm(__)m

     謎の木

     

    前回まで歩行時の腕振り、特に後ろへの腕振りについて見てきました。

    今回はその効用です。

     

    筋肉が基本的に緊張していない(緩んだ)状態でリズミカルに伸び縮みを繰り返すような活動を行うと、血流が促進され、筋肉はほぐれます。

    そしてこのような筋活動は、歩行中に見られやすいのです。

     

     前回までお話してきたような腕が後ろに行く際肩甲骨が内側に回旋しながら動く腕振りを先の筋活動パターンで行います。

    すると首、胸や背中から肩回りで緊張していた筋肉がリズミカルに動かされます。

    リズミカルに動くことで毛細血管のポンプ作用が働き、血流が促進され、筋肉がほぐれていきます。

     

    過緊張していた部位がほぐれると頭や肩の、前への引っ張りが緩みます。

    (写真は背中が丸い様子:黄色が引っ張っている筋です。これにより赤い印のように背中が丸くなってしまいます)

    背中の丸さ

     

    また腕振りを伴う重心移動により骨盤前傾や腰背部から脊柱の動きが出始めます。

    これらの相乗効果によって肩・頭が本来の位置に近づいていきます。

     

    こうして脊柱の弯曲が正常に近づき、骨格という人体の柱がしっかり機能すると体幹は本来の強さを発揮します。

    現代は人にとって背中を丸くするような作業が多く、脊柱の弯曲が本来の形にある人の方が珍しいくらいです。

    そんな訳で体幹を強化しようと思ったら、歩行で脊柱の本来の働きを取り戻すのも非常に有効なプロセスかと思います(^^)

     

  • 院長の独り言
    138.腕振り②

    最近めっきり秋らしくなってきましたね。

    歩行を行うにはもってこいの陽気です^^

     

    さて、前回の写真は坂マニアには超有名な「のぞき坂(別名胸突坂)」です。

    地元の人は「富士見坂」と呼んでいる人が多いかもしれません。

    この辺りで一番きつい坂(恐らく都内で1番です)と言えばお分かり頂けるかと思います。笑

     

    接骨院からは坂の下まで徒歩15分くらい。

    雑司が谷駅3番出口を出て目白通りを南に横切った先に坂の頂上があります。

    Wikipediaにもあるくらい有名な坂です。ご参照下さい。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%9E%E3%81%8D%E5%9D%82

     

    さて、今回は接骨院から徒歩だと30分以上かかるのでおおよその場所はお教えします。

    池袋周辺です!

    この辺りからご来院の方もいらっしゃるので、分かる人には簡単かと思います^^

     池袋堀之内橋1

     

    前回は歩行における腕振り、特に後方へ振った時の肩甲骨の動きの話でした。

     

    歩行では体幹の中心にある骨盤、背骨から前に進みます。

    これに対して後ろへの腕振りによって肩は後方に向かいます。写真①

     

    写真①は右腕を後ろへ振った時を頭上から見た様子と思って下さい。

     

    右半身では肩を構成する鎖骨、肩甲骨、上腕骨の動きを表しています。

    左半身の印は背骨、肋骨の胴体、いわゆる体幹の様子です。

     

    体幹はほとんど回らないで肩甲骨・鎖骨から動くことで腕振りを行うのが理想です。

    こうした腕振りだと、肩自体の前後の移動は大きくなりません。

    マラソン中継などでトップランナーの前半の走りでは体幹がブレず、ナンバーカードが動くことなく走っているのと同じイメージです。

     

    肩を後ろに引くために、肩と背骨の間にある背中の筋肉は収縮します。写真②

    逆に前へ腕が戻る際、背中の筋肉は緩みます。(ストレッチされる程は動きません)

     歩行中の体幹、背中まとめ

     

    後ろから前への腕振りは、行進するおもちゃのように大きく振り上げることはしません。

    胸筋や腕の筋肉を収縮させて前へ腕を振り上げるのではないということです。(写真③青矢印は筋の収縮、背中を丸める方向を示しています)

    このような筋群を強く収縮させ、硬くしてしまうと肩甲骨、鎖骨や脊柱が前に引っ張られ、背中が丸くなってしまうからです。写真④

     

    前方への腕振りは、後ろへの腕振りで伸張された胸・肩・上肢など身体前面の筋肉のテンションが、解放される程度が良いでしょう。(写真③赤矢印は筋が緩み、脊柱が起きてくる方向を示しています)

     

    以上のこと全てを一気に意識することは困難でしょう(><)

    イメージするなら前回お話しした肩甲骨の動きが良いかもしれません。

    すなわち後ろへの腕振りの際体幹は動かさず、肩甲骨が内側へ回旋を伴いながら動くとイメージして下さい(^^)/

     

    今回は腕振りに伴う体幹、筋肉の話でした。

    少しずつマニアックな話になってきましたね^^;

    まだまだ深掘りしていきます!

  • 院長の独り言
    137.腕振り

    ここのところ接骨院周辺で歩行をして見かけた風景を挙げています。

    前回は都内唯一の路面電車の風景ということで、ラッキー問題だったかと思います^^

    あれは接骨院から徒歩6~7分ほど、新目白通りと明治通りの交わる高戸橋交差点からの景色でした。

     

    見慣れている人にはどうってことない景色かもしれませんが。^^;

    接骨院周辺をよくご存知ない方にとっては新鮮な風景かもしれませんね。

    桜の季節には写真を撮りに来る人が沢山居る(以前このブログにも登場した)スポットでした。

     

    さて今回も有名な場所ですが、お分かりになりますでしょうか??

    のぞき坂

     

    歩行について、前回腕振りは重心の調整役というところまでお話しました。

    調整役ということは、調整次第で重心移動の仕方が変わってくるということです。

     

    後方への腕振りを意識して行うと、体幹部分の重心が前に出やすくなります。

    腕振りによって重心が後ろに行こうとするのを、体幹部分が前に緩衝す(釣り合わせ)るように動くからです。

    こうして骨盤の前傾やみぞおち辺りが前に出易くなり、脊柱の弯曲が本来のものに近づきます。

     

    解剖学的に腕とは肩甲骨・鎖骨から上腕骨、前腕、手を指します。

    つまり腕振りは肩甲骨・鎖骨のところから行われるものなんです。

    これは重要なポイントとなります。

     

    後ろへの腕振りで、肩甲骨はどのように動くのか。

    肩甲骨全体は内側に、肩甲骨の下の角が内側斜め上に回転するように動きます。

    この動きを理解しておくと歩行における腕振りの重要性が増してきます。

    歩行時の背中

    鎖骨からいわゆる肩は、胸を張るように後方に動きます。

    ただ鎖骨の動きは小さいので意識しづらいかと思います。

    したがって歩行時の後方への腕振りでの肩甲骨の動きの理解が、今回のポイントとなります。

     

    次回はこの肩甲骨を意識した後方への腕振りの効用を見ていきたいと思います。

  • 院長の独り言
    136.歩行は重心移動から

    前回のブログの写真はどこかということが、接骨院でちょっとした話題となりました。

    あれは中井駅付近、山手通りの陸橋から新宿駅方面の景色でした。

     

    この陸橋は神田川も渡っているのですが、その神田川の延長線上にスカイツリーを望むことが出来ます。

    残念ながらこの方向には金網があり、写真を綺麗に撮ることは出来ませんでしたが(><)

     

    接骨院からは徒歩25分位離れているので、歩行コースには不向きな方もいらっしゃるかと思いますが。

    お近くの方など機会がありましたら歩行がてら景色を楽しまれて下さい☆

     

     

    さて下の、今回の景色はどこでしょうか…?笑

     

    高戸橋交差点

     

     

    だーいぶ前になりますが、このブログで体幹について書きました。

    体幹を鍛えるにはまず体幹を形成する骨の並び(骨格)が正しい位置関係(良い姿勢)にあると良いです。

    良い姿勢であれば骨に繋がる筋肉の動作環境も良くなりますので効果的です。

     

    歩行では全身の筋肉が律動的に使われます。

    背中が丸い人は丸いなりに全身の筋肉が律動的に活動します。

     

    下の写真(本院ホームページより転用)ように、重心移動を利用すると倒れないために足が出て(①~③)歩行が開始されます。

    また、崩れたバランスを保つために腕振りが行われます。

    足跡

    なお背中が丸かったり頭が前にある人は、正常な人より最初から重心が前にあります。

    最初から重心が前にあると、足を動かさずに重心を前に移動することが出来ず、求めたい歩行が始められません。

    歩行を始める前にはまず重心を後ろにして立つ必要があります。

    そのため出来る限り身体を起こして、身長を測る時のようにする必要があります。

     

    一歩出る前に行われる、後ろから前に移動する重心(写真①~②)を、加速し過ぎないよう緩衝する(打ち消す)ために腕は後ろに振られます。

    重心が前に大きく行けば行くほど後ろへの腕振りも大きくならねば釣り合い(立っていられ)ません。

    このように腕振りは重心の調整役として重要なんです(^^)

     

     

    長くなったので今回はこれにて。

    次回以降腕振りと体幹について掘り下げていきます。

     

  • 院長の独り言
    135.改めて、歩行

    ここのところ以前にも増して歩行、ウォーキングをすることが増えてきました。

    夜空が広く見える道、都心の高層ビルが綺麗に見える道など気分によってルートを変えて楽しんでいます。

     

    我々は構造医学に基づいて「歩行は命の貯金」ということで歩くことを奨励しています。

    歩行について本ホームページにも載せています。

    https://ktc-web.net/features-about-walk

     

    ここに書き切らなかった内容を今後何回かに分けてマニアックに、徒然に書いてみたいと思います。

    身体・動作のことばかり考えているバカのまさに独り言。

    ご興味のある方は読み流して下さい。笑

     

    ホームページの歩行のところでは重心移動とそれに伴う反射を用いると書いています。

    ただ、これを100%有効なものとするにはしっかりとした軸、姿勢(体幹)が求められます。

    姿勢についても本ホームページに載せていますので、ご参考まで。

    https://ktc-web.net/features-about-position

     

     

    この身体の軸ですが、なかなかうまく作れません。

    もちろん接骨院での治療やマシンを用いたトレーニングでは作っていくことが出来ます。

    しかし、自分で意識して作ろうと思ってもなかなか難しいものです。

     

    逆説的な話ですがこの身体の軸、きちんとした歩行をすることで作ることも出来るんです!

    良い歩行のために必要な軸が、良い歩行を心掛けることでも得られるなんて…

    “コロンブスの卵”のようですね。笑

     

    歩くことでなぜ身体の軸が出来ていくのか…

    そのメカニズムは長くなるのでまた次回!

     

    多くの方が良くなる“方法”を知りたがります。

    私はそれよりも“実践”することが重要だと思います。

    メカニズムを理解しても、歩く時間をきちんと取ることが出来なければ始まりません^^;

     

    しっかり時間を取って繰り返し“実践”することでようやく気付けること、疑問に感じることがあります。

    まずはお家のご近所から、四方八方歩いてみて下さい。

    素敵な風景を再発見するようなご褒美も、きっともらえるはずですから(^^)/

     

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