院長の独り言

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26.川越祭り

曳っかわせ曳っかわせ

10月18~19日に出身地の埼玉県川越市で川越祭りが行われました。
今年は晴天にも恵まれ、97万人の人出だったそうです。

写真のように川越祭りは山車(ダシ)の祭りで、クライマックスは「曳っかわせ(ヒッカワセ )」です。
「曳っかわせ」とは山車と山車がすれ違う際お囃子舞台が向き合って、接近戦でお互いのお囃子、踊りを披露しあうことです。

山車一台は一つの町会で運営、運行していきます。
おおよそですが一台の山車を運行するのに1回 50人以上、一つの町会で2日間総勢100人以上が関わります。
ちなみに今年は21台の山車が出ました。

新富町二丁目 鏡獅子の山車,夜の鏡獅子 背後に蔵造りの街並みこのお祭りに19日午後から参加してきました。
もう10年以上「新富町二丁目 鏡獅子の山車」にて出ています。
本来であれば準備段階からお手伝いしなければならなかったのですが…関係者の皆さんスイマセン!

山車に関わる人は大雑把に、お囃子に関わる囃子連、山車自体を操作する職方、山車を引いて運行する曳き手の3つに分かれます。
曳き手は一番人数の必要なところで、ただ単に山車を引っ張る綱を持っているだけではありません。さらに細かく役割があります。

今年の私の役目は曳き手の中の「先触れ(サキブレ)」でした。
先触れには大きく分けて2つの役割があります。

一つは山車が通る町会にご挨拶&通行許可を頂くことです。
二つ目は山車の進行方向に何があるか偵察に行き、他の山車がいたらお互いにどう動くか伝達、折衝することです。

ただこれも勝手にやっていいわけではなく、山車運行のトップである「宰領(サイリョウ)」の指示に正確に従わなければなりません。

川越祭りで各山車が街をどう動くか、あらかじめ本部に運行予定を提出しています。
この運行予定は他所の町会にも通達されます。

運行予定や先触れからの情報等を元に、宰領、副宰領が実際の運行を判断していきます。
「ここの曳っかわせはきっちり時間をかけてやる」「ここは頭を会わすだけでさっと通り過ぎる」などなど...

仲町交差点曳っかわせが一番盛り上がる、仲町交差点。人が多く、なかなか良い写真も撮れません。汗提灯片手に集まります曳っかわせでは向かい合った山車の間に若い曳き手が提灯片手に集まります気勢集まった曳き手は合図と共にジャンプしながら気勢を上げます!
これがまた曳っかわせを盛り上げます。

私がお祭りに参加する以前は、山車なんてただ引っ張っているだけだと思っていました。 しかし実際に関わってみると想像以上に考えを張り巡らせて運行しています。

また人と人との連携も非常に重要です。
簡単にやっているようですが、交差点を曲がるだけでも沢山の人の力と知恵が融合しなければうまくいきません。
他の山車、沢山の観光客が居れば安全に運行するためにさらに多くの気配り、段取りが必要となります。

こうして多くの仲間と力と知恵を出し合い、山車と共に小江戸川越の街を闊歩出来るのが私にとって川越祭りの魅力でしょうか。
自分が組織の歯車として正確に働き、山車が見事に運行されていくことに誇りを感じます。

来年は半日だけでなくもっとお祭りに参加出来るよう、普段の仕事を頑張っていこうと思います。

看板娘最後に新富町二丁目の看板娘!

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