院長の独り言

院長の独り言
122.チーム力上げるサポート①

先日は接骨院の長期休暇を頂き、ありがとうございました。

この期間インターハイ(高校生の全国大会)への帯同、インカレ(大学生の全国大会)

へ向けての練習視察などに行って参りました。

 

今回は熊本で行われたインターハイについて。

帯同した盛岡南高校16年ぶりの決勝進出という目に見えた結果を残すことが出来ました。

 

ただ今回は3~4年前から行われるようになったB決勝(予選9~16位)への進出でした。

17年前は予選8位以上のみの決勝だったので…

 

B決勝が行われる前は予選9~16位に入る選手がまま居ました。

しかしB決勝が出来てからは17位~20位くらいまでは来るのですがそれ以上にならなくなっていました。

 

近年日本の競泳界はトップ選手の持ちタイムと下位の選手の持ちタイムの差が縮まっています。

つまり標準記録を突破してインターハイに臨んだ選手は持ちタイムが低くても、Bを含む決勝に進める可能性が高いんです。

つまりあと一歩、いやあと半歩、ほんのちょっとの差で結果が覆ってしまうんです。

 

これには様々な要因があると思います。

精神的な問題もあるかもしれませんし、直前の調整、日々の練習の質などなど…

今回の盛岡南高校ではサポート選手がチーム力を高めたことも、好結果の一因のように思います。

 

今回のサポート選手は去年に引き続きの3年生1人と1年生の1人でした。

3年生は去年のインターハイで先生によく怒られていました。笑

私もいろいろ指示を出すものの、1回で頼んだことが済むのは稀でした^^;

 

しかし今年は別人のような働きぶりで1年生もつられる様に良い働きぶりでした(^^)

何度も指示を出そうかと思った矢先に「そろそろ○○しておきましょうか?」と言ってきたことがありました。

それもただ先読みできるだけでなく、“ここ!”というタイミングまで合っていることがありました。

 

レースを控えた食事は内容だけでなくタイミングも重要になります。

予選から決勝に臨む場合、お弁当は食べるタイミングを逃すとそのまま食べることがなくなってしまいます。(サプリメントやパンなどの捕食だけになってしまいます)

お弁当はチームで注文し、会場の所定の場所に誰かが全員分を取りに行かなければなりません。

配布開始もあまり早い時間ではありません。

 

選手は予選後から決勝まで時間が数時間と限られ、休息時間含め分刻みでやるべきことを行っていきます。

すなわちサポートの人はお弁当を取りに行くタイミングもしっかりしていないといけないのです。

 

また一日の最後に片付けをして会場を後にします。

敷物やウォーミングアップの器材、ゴミの片づけなどを行います。

誰かがどれは持って帰り、それはどんな形で会場に残しておくか把握していなければなりません。

 

競技終了後に片付けを行うと、どんなに早くても10分はかかります。

またこの時間は会場全体の帰る人のピークとなるので、バスなどで出る場合は遅れが倍増します。

 

しかしサポートの人間が競技進行を見ながら空き時間に正確な撤収準備を進めておくと終了と同時に会場を後にすることが出来ます。

選手が30人居て、撤収まで10分待つとするとこのシーンだけでチームは少なくとも300分無駄にした計算になります。

 

こうしたことはよくあることで、酷い時はサポートの人が遅刻してチーム全体を待たせるなんてこともあります。

サポートする筈が逆に足を引っ張ってしまう非常に良くないケースです。

 

このようにサポートする人の動き次第で選手やコーチ、トレーナーの力を100%以上を発揮させることもあるんです。

逆にサポートの人への指示や説教などによって試合への集中を妨げられ、肝心の選手への指示に抜けが出る等により、チーム力を下げてしまうこともあります。

 

熊本インターハイにおける盛岡南高校は、間違いなくサポート力がチーム力を上げました。

もちろん結果を出した選手も入学時より200mで13秒も速くなったのですから非常に頑張ってくれました^^

 

今回インターハイにこれなかった選手達にもこの経験を共有してもらい、さらに強い盛岡南高校になってくれたらと切に願います。

私も今回のサポート選手に負けない頑張りで残りシーズンも頑張っていきたいと思います!

«一覧に戻る

上に戻る