院長の独り言

院長の独り言
167.荷物の持ち方

投稿をさぼっている間に梅雨に入りましたね。

患者様の身体が急に皆さん強張った日があったりと、天候が身体に影響を及ぼす位不安定です。

温度・湿度等の変化で体調管理の難しい時期ですが、乗り越えていきましょう!

 

今回の歩行view point、写真多めでお送りします。笑

ご覧の通り広―い所ですからお分かりの方も多いかと。

分からない方も是非見つけて頂いて、散策されてみて下さい☆

 

さて前回の歩行view pointは高田馬場駅から接骨院に来る途中にある神田川(神高橋‐高塚橋間)でした。

接骨院にいらしている方々は全員正解でした(^^)

この鯉のぼり、コロナ禍で数年お休みでした。

しかし無くなると寂しいものでした。

今後毎年見られることを祈るばかりですし、鯉のぼりを設置して下さる高田3丁目町会の方々には感謝、感謝です。

 

さて、今回は私の嫌いな歩行、姿勢に繋がる荷物の持ち方ついて。

写真のように肘を曲げて荷物を前腕部分にかける持ち方です。

女性によく見かける格好です。

荷物を落とす訳にいきませんから基本的に肘、肩関節は固定します。

さらに連動して手首も上に持ち上げて無駄に緊張させています。

こうした関節の角度を一定に固定させたままにしておく筋肉の収縮形態が続くと、筋肉は疲労します。

 

筋肉は動いて(収縮)、休んで(弛緩)が繰り返されるとポンプ作用がおきて疲労物質が除去されます。

しかし収縮し続けて弛緩がないと疲労物質は流され辛く、溜まり易くなります。

 

またこの姿勢を保つために使われる筋肉は腕、肩だけではありません。

首まわり、胸筋群から背中といった体幹の筋群にも影響があります。

こうした普段の使い方のクセが首痛、肩痛などの誘因となることは非常に多いです。

 

この姿勢が強く癖づいた歩行では、一歩動くたびに片方の肩・体幹を持ち上げて左右に大きく身体を振るようになります。

そのメカニズムは簡単に以下のようになります。

 

まず体幹と上肢の角度を固定するため腕振りがなくなってスムースな重心移動が出来なくなります。

その分体幹を使って代償運動で重心を移動し、足を動かすようになります。

この歩き方での長時間歩行は身体に無理がきます。

歩行が身体に良いモノとお薦めしてきていますが、この歩き方では逆に身体に良くありません。

 

この歩き方をしている人、街中でもよくお見掛けします。

原因の全てが荷物の持ち方という訳ではないでしょうが、腕に荷物を引っ掛ける癖のある方は要注意です。

 

ちょっとしたクセから身体は悪い方に崩れてしまうことがあります。

この荷物の持ち方はその典型例だと思っています。

皆さんもお気を付け下さい☆

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