院長の独り言

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46.続、関節って?(体幹シリーズ番外編)

前回に引き続き、解剖のお話です。

興味のある方には好奇心をそそる内容かもしれませんが...

一般的には眠くなる内容かもしれません。

悪しからず、お付き合い下さいm(__)m

 

 

関節の形には様々なものがあります。

その形によって動き方、働きも異なります

球関節

左側は肩関節(上腕肩甲関節)、中央が股関節です。

右にあるように動く軸が3方向にあり、大きく動く関節のタイプです。

 

車軸関節

左の関節は前腕の肘に近いところの関節です。

腕を捻る時に活躍しますが、肘の曲げ伸ばしの役割はありません。

右は首の一番上の関節です。

焼き鳥の串が回るような動きをします。

 

蝶番関節

これは肘の関節です。

肘の曲げ伸ばしを行う関節です。

腕を捻るためには用いられません。

 

平面関節

これは腰の部分の背骨です。

平面部分と平面部分が向き合い、滑ることで動きが出ます。

動く軸は無数にとることが出来るのですが、動き自体は小さくなります。

 

骨も様々な形をしているのですから、骨と骨の連結部分の形が異なるのは当然と言えば当然ですね。

 

 

一部関節の種類をご紹介しました。

他にも違った仕組みの関節の種類もあります。

それぞれの構造によって動きも規定されることをご理解頂けたらと思います。

 

 

 

関節の構造

この図は一般的な関節の構造を表しています。

これを見ると分かるように、骨と骨のつなぎめである関節は、青く示された関節液の中にあります。

 

この関節液、元々大量にある訳ではありません。

しかしこれが潤滑油として働くことで関節は滑らかに動くことが出来ます。

また関節面にかかる圧力を均等に分散させて衝撃を吸収する役割も果しています。

 

 

このように関節液は非常に重要な役割を果しています。

関節液が関節包にしっかり満たされていると本来の働きを行うことが出来ます。

これが関節の内圧が高い状況です。

 

逆に関節内圧が低くなると、関節と関節の間のクッションのスポンジが一部薄くなったりする訳です。

また潤滑油が行き渡らず、ギコギコ音を出しながら動いて熱をもつといった状態になります。

 

これでは意図した動きが正確に行えなくなるだけでなく、怪我や痛みを生み出すことになります。

 

 

ブログは簡単に書きたいのですが、身体に関わることはついついマニアックになってしまいますね。苦笑

ただトレーニングや治療はこうした関節の構造や形など、基本的なものを抑えたやり方で行いたいものですね。

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