院長の独り言

院長の独り言
103.気付き

先日、岩手にドライランド(水泳選手の陸上トレーニング)指導に行ってきました。

IMG_2562[1]

高校生から以前指導した内容についての質問がきました。

上肢(ジョウシ)の使い方を覚えるためのエクササイズについてでした。

 

シンプルなエクササイズで、腕を伸ばしてうつ伏せに寝たところから始めます。

号令に合わせて腕、肩甲骨、腕と肩甲骨全体、を意識して動かします。

 

動かし方の指導が「腕から」の時と「肩甲骨から」の時とがあったけれど、どっちからよいか?

という質問がありました。

 

実はこれ、私自身マニュアル的な教え方に疑問を感じていたところだったんです。

うつ伏せに寝た状態で肩甲骨の位置がどうなっているかで動き方は変わるからです。

 

骨格標本のような理想的な体型(①)でうつ伏せに寝ると肩甲骨は背中の真ん中にきます。

下の図はうつ伏せに寝た胴体を輪切りにして上から見たところです。

赤が肩甲骨です。

胸郭と肩甲骨1

しかし体幹部分が厚い割に腕が細かったり背中が丸い(②)と、うつ伏せに寝た時点で

肋骨のカーブに沿って肩甲骨が外側・上方に移動しています。

胸郭と肩甲骨2

図①②を見比べると、理想的な体型の①に比べて②では肩甲骨が外側にあります。

また肩甲骨の体幹に対する角度も異なることが分かるかと思います。

 

そうした訳で腕か肩甲骨かスタートを決めず、その時うつ伏せに寝た人の状態を見て

エクササイズをスタートしてしまっていたのです。

ただ事情を知らない選手は、やり方が変わると困ってしまいますよね。

 

質問に対し、選手に事情を説明しました。

ちょっと難しかったかもしれませんが理解してもらえたようでした。

選手が教えられたことを正確に覚えていて、逆に変わったことによく気付いてくれたなぁと感心しました!

 

こうした気付き、重要ですね。

トレーニングなど、ちょっとしたことで効果が変わってくることがあります。

気にし過ぎも良くないですが、気付く感性は大切にしていきたいですね^^

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