院長の独り言

院長の独り言
14.歩けない!からの・・・

先日久しぶりに草サッカーをしました。
チームメイトのほとんどが5歳以上若く、最近はまだ大学生のメンバーも入ってきました。
一回りどころではない歳の差です。涙

これまでは技術はなくとも体力だけはある方だったので練習しても身体がガタガタになることはありませんでした。
しかし最近はスピードもスタミナも、何もかも衰えを隠せなくなってきました。
先日は2時間ほど頑張って、どこも痛くなることなく無事練習を終えました。
晩御飯に友達と食事をしました。
2時間ほど座って食事をし、立ち上がった瞬間右足に体重をかけられなくなりました。
足首から先が動かず、歩けないのです。
自転車で家に帰って足首を見ると腫れが。症状的には捻挫のようです。
ただ足を捻った覚えはありません。原因が通常の捻挫とは違うこともあり、直し方も実験的に通常の捻挫の治療をせず、トレーニングで直そうと思いました。
その晩は出来る範囲で股関節回りのストレッチ。大きな改善はなかったものの、動かなかった足指、足首が曲がり始めました。
この日は疲れていたのでこれで終了。アイシングもテーピングも包帯もしなかったです。

翌朝、裸足だと体重を荷けられないものの、靴を履けば不自然ながら歩けるようになっていました。

身体の不調を誤魔化して午前の診療を終え、昼休みにほぐしトレーニングを行いました。
エコノミー・レッグ・プレスを行うと、股関節の曲げ伸ばしに回旋が伴わず、骨盤が逃げていくのがよく分かりました。
回数を重ねるごとに骨盤の逃げが少なく、股関節本来の動きを取り戻していきました。
インナーサイでも同様に、股関節の内外転に回旋が伴わなかったのが徐々に動きを取り戻し、連動出来なかった上半身も徐々に動き始めました。
他の種目でもウチのトレーニングの本質(※)を意識することで身体の問題点が浮き彫りになり、改善されていきました。
身体と対話しながら1時間少しトレーニングを行いました。
結果、患部を押すとまだ若干痛みはありますが、腫れも引いて歩行はもちろん日常動作は問題なくなりました。

今回の捻挫は運動不足の人間が急に激しい運動をし、クールダウンも不足したのが良くなかったのでしょう。
さらに寒いところで長時間同じ格好をしたため身体がガチガチに固まり、末端部分である足がそのひずみを受けたとのだと考えられます。

若い頃は体力がある方でも、歳をとるとトレーニングを継続し、身体をメンテナンスしていかないとすぐ怪我するということが身を以て理解されました。
と同時に、歩けないほどの重症も(病態にもよりますが)しっかりしたトレーニングですぐに良くなることも体験出来ました。

最近は若くて上手いチームメイトを前に心折れそうになることが増えてきました。
が、トレーニングの素晴らしさを信じてこれからも頑張っていきたいと思いました。

※筋の収縮形態、反射と重心移動、体軸に対する身体各部の動きなどなど

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