院長の独り言

院長の独り言
11.支援②

写真は岩手県の被災地にあるスイミングスクールのバスです。コーチが合宿のために選手を乗せてきたバスです。

スイミングスクールバス
しかしフロントガラスをよく見ると本来ないはずのものが二つあります。
一つはフロントガラスの上部中央です。

避難者・物資輸送車両
≪災害支援≫避難者・物資輸送車両とあります。
もう一つはフロントガラスの左下です。

通行許可証
これは警察・消防・自衛隊など限られた車両のみが入ることを許された、制限された被災地域への通行許可証です。
どうしてスイミングスクールのバスがこのようなものを付けているのでしょう。

このスイミングスクールは地震で被害者が出なかったものの施設の天井が崩れ、使用出来ない状況が続いています。
しかし、このスイミングスクールは全国にいくつも系列校があります。
そのうち他県のいくつかが津波により流されてしまいました。
そのためこのスイミングのコーチが流された系列校のところに支援物資を何度も運んだのだそうです。 自分のところも被災して大変なのにも関わらず…。
ちなみに流された施設は、再建しない可能性があるそうです。

このコーチが支援に行った街の様子を伺いました。
何よりも臭いそうです。油などの燃えた匂い、がれきの匂い、ヘドロの匂い…一つだけでも臭い匂いがいくつも絡み合って相当臭いそうです。
粉塵などもすごく、一旦津波で流されたところに行くと洗車しても匂いと汚れがなかなか落ちないんだそうです。
街の状況でも報道されないようなことがあるとおっしゃっていました。

被害の大きかった地域は普通の生活に戻るまでまだまだ時間がかかります。
こうしたことが一日も早く復旧するのと同様に、スポーツ環境も復旧出来ることを心からお祈りしております。

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