院長の独り言

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17.寒くならない入浴法

shower

最近はお風呂場暖房も普及していて寒さ知らずのお風呂が多いかもしれません。入浴時最初の寒さをあまり感じたことのないような方には今回の話は不要なものです。 ただ冬場の入浴で寒さにお困りの方には参考になるかもしれません。
以前一石二鳥の入浴法のところで、身体の芯を温める”スカリング入浴法”とも言える入浴法をお伝えしました。 今回はもっと単純に、お風呂場を素早く温かくして入浴時に寒くならないような方法・工夫を二つほどご紹介します。 寒い冬場の入浴が少しでも快適になれば幸いです。

①バスタブのお湯をカラン(蛇口)からでなく、シャワーから出してバスタブにお湯を溜める。

こうすると空気中により多くのお湯が触れることになります。またお湯がある程度溜まると水たまりに雨が降る時と同じようにバスタブでお湯が跳ねます。 これらによりお風呂場の空気がお湯で温められ、湿度も非常に高まります。自家製ミストサウナといったところでしょうか。
これを行えばバスタブにお湯を溜めている途中の段階から、その脇で身体や頭を洗っていてもそんなに寒くありません。 逆にこのミストサウナ状態が長くなるとお風呂場が熱くて我慢できない位になることもあります。(お風呂場のサイズにもよりますが)
身体を洗っている時に行うと効果を実感し易いと思います。なおシャワーの位置が高い方がより効果的です。 シャワーから出るお湯の温度も高ければ高い程もちろん効果的です。
しかし湯温が高いと誤って直接身体にかかった時はやけどの危険があります。 また金属など温まりやすい場所にずっとお湯が当たっているとその部位はやけどする程熱くなるので注意が必要です。
またこのやり方でバスタブにお湯を溜めた場合、カランで溜めた時よりバスタブに溜まったお湯はぬるめになるのが難点です。
なおこのやり方はシャワーを引っ掛けておく所とバスタブの位置関係がシャワーの届く都合の良い場合には使えます。 しかしお風呂場が大きい等、この位置関係が整っていないと出来ません。

②シャワーやかけ湯等を排水口からなるべく遠いところで行う。

お風呂場が寒い時は、風呂場の床も冷え切っています。排水口から遠いところからお湯が流れると、お湯は冷え切った床を温めながら流れていきます。 しかしこのお湯がすぐに排水口に辿りつくとお風呂場の外の排水管を温めて、お風呂場を温めることはありません。
なお大抵のお風呂場は、排水口が奥にあり、手前に入口となっています。入口付近はドアを閉めていても空気の出入りがあるので最初は逆に寒いと思います。 しかしそこをほんの少し我慢していると確実にお風呂場全体の温まりの早さを実感して頂けると思います。

こんな工夫、貧乏臭い!と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに地味な工夫です。また他の工夫をなさっておられる方もいらっしゃることと思います。 そんな訳で気になった方はこの方法をお試し下さい。私は意外にイケてる工夫だと思っています。笑

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