院長の独り言

院長の独り言
159.呼吸トレ2

だいぶ冷え込むようになりました。

寒さから体調を崩す方がいらっしゃいますので、皆さんくれぐれもご自愛ください。

 

さて東京で、もみじの紅葉を見たことがないとおっしゃる方がいらっしゃいました。

ここ高田馬場、目白界隈では確かにもみじの木は少ないですね。

そこで接骨院から遠くない所にあるもみじが見頃になっているのでご紹介します。

 

写真ではよく見えないので右にアップの写真を…綺麗に撮れなくてすいません(><)

下は全体像です。

ここを今回の歩行view pointとしますが、どこでしょうか?

 

前回の歩行view pointの答えは下落合駅徒歩1分にあるせせらぎの里公苑でした。

6・せせらぎの里公苑 ~みどりの新宿30選~:新宿区 (shinjuku.lg.jp)

高田馬場から下落合にわざわざ行く人は少ないためか、正解者も少ないようでした^^;

 

 

前回の呼吸トレについて、院内では少なからず問い合わせがありました。

なので今回は呼吸トレの補足を。

 

私は学生時代競泳をしていまして、多い時は日に10km以上泳いでいました。

まぁ真剣に取り組んでもいましたし、長いブランクがあった今も一般の人より泳力はあると思います。

 

それだけ競泳に取り組んできた者でも、残念ながら体力は衰えます。涙

泳ぐ際、頭を水につけている時は水中で息を吐きます。

スイマーだった時はそんなこと当然無意識でも出来ていました。

しかし前回書いたように最近は体調が悪いとそれすらしっかり出来なくなります。

 

前回は息を吐く時に水圧の力を借りることをお話しました。

この水圧、息を吸う時にも影響します。

 

息を吸う時には胸郭、横隔膜が動いて体幹の体積は増えます。

体積が増える際、水圧は抵抗になるということです。

これにより呼吸筋に負荷がかかり(トレーニングされ)ます。

 

私の大学院時代のボス(と我々一部の学生に呼ばれていた先生、ビッグボスではありません)は競泳のオリンピック金メダリストです。

このボスから「プールの底に沈んでホースか何かを水面に出して呼吸すれば相当なトレーニングになるぞ、やってみろ。」と言われました。

 

当時の私は呼吸筋の大切さを今ほど理解していなかったので聞き流してしまいました。

しかし今の私にはキツ過ぎて出来ないトレーニングです。

というのも最近泳ぐ間の休憩で、浅いプールと深いプールでキツさの違いを知ったからです。

 

浅いプールで立っていると胸からは水上に出ていて吸気に負荷がかからず、泳いだ直後でも呼吸は普通に出来ます。

しかし深いプールで立つと水上に頭しか出ず、体幹は水中です。

体幹への水圧が高まるので吸気時の負荷は高まります。

 

今はちょっと息が上がるだけで吸気が浅くなり、苦しさを感じます。

そのため最近深いプールでは息が上がってくると立って休めません。

すぐ泳いで体幹を水圧の低い水面に近付け、呼吸を整えてしまいます。

 

大学生の時は水深が浅い所で2mの深いプールで、泳いで息の上がった状態でも呼吸は気にならなかったんですが…(><)

 

身体、私の場合特に呼吸器系ですが、弱くなることでいろいろなことを気付かされます。

水泳をしていた頃は知らないうちに水に呼吸器系を鍛えられていたんですね。

水圧により呼気(息を吐く)がし易い身体になり、吸気の為の筋肉は鍛えられるということです。

 

体幹部分に水圧をかけると体調の悪い時はしっかり呼気が出せるようになります。

調子が上がってからは更に調子が上がるための呼吸筋のトレーニングになります。

 

前回のブログを参考にお風呂で呼吸トレをした患者様が、「首から肩周りが楽になって呼吸もしやすくなってきた気がする」とおっしゃっていました。

気になる方はお風呂、プールで水圧をかけた呼吸、お試しください☆

 

蛇足になります。

お風呂よりプールの方が水深があって水圧も得られやすく、呼気はしやすくなります。

逆に吸気の(トレーニング)負荷は高まります。

 

昔のプールは消毒に塩素を沢山用いていましたが、最近のプールは少量の塩素あるいは塩素に代わるもので済むようになりました。

昔プールの塩素で呼吸器が刺激されてしまった方も、今はその可能性が格段に低くなっています(^^)

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