院長の独り言

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41.北上ドライランド講習会 (体幹シリーズ番外編)

先日岩手県北上市で開催させて頂いた水泳のための陸上トレーニング“ドライランド”トレーニング講習会の様子をご紹介いたします。

連載中の「体幹」シリーズを今回もお休みさせて頂きます。

ただ講習会の中身に「体幹」トレーニングにつながるものが多々ありましたので、少々ご紹介させて頂きます。

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2011年に岩手で競泳のインターハイが開催されました。

順調に選手強化が進んでいたと思っていたのですが春先に震災もあり、結果を残すことは出来ませんでした。

 

 

来年は岩手での国体開催です。

今回も他県のような選手強化(補強)は行えず、指導者の方達の熱意の下マンパワーで強化が進められています。

写真からもお分かり頂けるでしょうが、もちろん選手も相当頑張ってくれています。

 

 

私は岩手県のトレーナーでもありますので、何とか強化を形(結果)にしたいと微力ながら協力させて頂いています。話

さて、実際の講習会の様子です。

まずは体幹部分から腕や脚に繋がる部分がしっかり自由度をもって動かせるような、動的ストレッチをみっちり行いました。

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「体幹」の連載の中で今後お話しすることになりますが、これが人体における“免震装置”を効かせることになります。

 

手足の付け根が自由に動ける状態にあれば手足が大きく動い(動かさせられ)ても、体幹がそれにつられてブレることが少なくなります。

また手足の自然な代償運動が起きることも可能となり、よりいっそう体幹部分のブレは抑えられます。

 

 

単に柔軟性があっても“免震装置”として機能させることは出来ません。

身体の仕組みに沿った、自然な動きを行える柔軟性が求められます。

こうした動的ストレッチは神経系にも働きかけ、以前アクセルとブレーキに例えた筋肉の使い方の再教育にもなってきます。

 

 

動的ストレッチである程度身体が動く状態になったところで、“耐震装置”にあたる体軸自体と“制震装置”にあたる筋肉の強化練習を行いました。

写真を見ると各所の柱となるところがまだまだ真直ぐになりきれていません。

しかし講習の前後で見違えるほど体軸を真直ぐに近づけることが出来ました!

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こうした成果は簡単に得られるものではありません。

感じ辛い感覚を研ぎ澄ませ、こちらの伝えた情報のイメージ力も重要になります。

選手が私のつまらない話に真剣に聞き入って努力してくれたからこその成果だと思います。

 

 

講習2日目の午後からは県の強化練習会があり、講習会に参加してくれた選手もその練習会に参加していました。

他の参加者と比べて午前中一杯講習会で動いて疲れていたはずです。

それでも普段より練習タイムが格段に上ったり、動きの良さを当人のみならずコーチも認める選手が少なくなかったようです。

 

 

水泳に反映された成果を目の当たりにして、本当に選手が頑張ってくれたなぁと思います。

また講習会開催にあたって仕事が増えるのに給料が増える訳でもないコーチの方々にも、お手間をおかけいたしまして感謝しております。

 

 

国体に向けて、お力になれることがあればまだまだ積極的に取り組んでいきたいと思っています。

関係者の皆様、よろしくお願いいたします。

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