院長の独り言

院長の独り言
180.冷or温?

最近、体調が悪いため予約を変更される方が沢山いらっしゃいます。

今年の冬は寒くなるそうですが、体調崩されていませんか?

都内のイチョウも綺麗に色づいてきましたね。

写真は接骨院から高田馬場駅への道の、ロータリーを過ぎた先のところです。

身近で当たり前な景色ですが、都内のイチョウの紅葉は綺麗だなぁと思います^^

 

さて前々回出題の歩行view point、月がのぞくビルの夜景がどこか、分かりましたでしょうか?

正解は山手通りの椎名橋でした。

西武池袋線椎名町駅の東側にかかる陸橋です。

この陸橋から池袋方面を見たところが、あの夜景になります。

接骨院から徒歩だと20分程度と少々距離のある場所だったため、正解者は非常に少なかったです(><)

これからの時期は寒いので、歩行の際も手袋と耳当て、厚手のウインドブレーカーを着るなど服装にも気を付けたいですね。

 

 

先日ラジオのパーソナリティーが首を痛めた話をしていました。

その話の結論が“首は温めないとダメですよ!”ということでした。

 

まぁ専門家の話ではないですからそういう話もあるかなぁ、と一旦は思いましたが。

やはり影響力のある所でテキトーな話をして欲しくないなぁと思いました。

 

私が学生時代ソフトボールで怪我をした時、温めるべきか冷やすべきか分からない時がありました。

周りに居る友達と先輩が温めるべき、冷やすべき、と言い争いになりました。

その時の答えは覚えていませんが、意見に力のある先輩の話が正解となった気がします。

 

最近も周囲で、痛いところは冷やすのか温めるのか、論争をたまに目にします。

そして正解はどっちか聞かれることがあるのですが…。

私の答えは「状況によって異なる」です。

 

こうした質問をする方の多くは、治療家によって方針が違い、温める冷やすの答えの正しい(自分の考えと同じ)人が良い治療家だと判断しているように見受けられます。

確かにすべてにおいて冷やすべき、温めるのべきという治療家の方も居るかもしれません。

 

しかし多くの治療家は状況によって冷やす、温めるを使い分けています。

一般的に言われているのが急性外傷(怪我したばかりで腫れや熱感などの症状がある場合)は冷やすとされています。

逆に慢性的な痛みの場合は温めるのが良いとされています。

 

ただ私はこの急性、慢性というだけで判断するのはちょっと違うように思っています。

冷やすことに関して、本院で取り入れている構造医学では局所冷却といって患部を限定的に冷やすことを行います。

こうすることで急性期でなくても症状が改善する症例があります。

 

腰痛でも首痛、肩痛、膝痛、足関節痛などでもそうです。

ただ理論上良いと思えても、冷やすことが苦手な方は無理しない方が無難なことが多いと経験上思っています。

 

逆に急性外傷でも、腫れが強く皮膚表面が強張っている時、表層を軽く温めた方が腫れによる圧迫を和らげて良い場合もあります。

ここの判断基準は文章ではとても表現が難しいので、こういう場合もあると知っておいて頂けたらと思います。

 

他にもいろいろ状況によってアプローチは異なり、痛みに対して冷やすか温めるかどちらか絶対ということはありません。

冬は寒いから温め、夏は暑いから冷やしというのも心情的には分かりますが…違います。

様々な状況を勘案して方向性は見えてくるのです。

 

それから冷やす、温めるにもポイントがあります。

例えば冷やし過ぎると凍傷に、温めすぎると火傷になってしまいます。

また冷やすなら患部のみで患部以外、身体全体が寒くならないようにしなければなりません。

 

誰でも行えるたかが冷やし、温めです。

ただやり方や方向性を間違えると身体を良くするつもりが悪くしてしまいます。

人の噂やメディアの軽はずみ発言などに惑わされず、分からない時は専門の人に聞いて頂くことをオススメします☆

 

的確な冷やし、温めによって体調を整え、寒い冬も快適に過ごしていきましょう!

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