院長の独り言

院長の独り言
66.入浴時の注意点

寒い日が続きますねぇ。

患者様の中にも体調を崩されている方が続出しています。

 

ここのところ冬場のお風呂に関する話が続いてます。

一度は聞いたことのあるような、当たり前の話の積み重ねばかりになっています。

 

しかし接骨院には最近疲れの抜けが悪いとおっしゃりながらお風呂には浸からない人が、想像以上に沢山いらっしゃいました。

そんな方々のお風呂に浸かるきっかけになればと思っています。

今回はお風呂に入る際注意したいこと、特にご高齢の方に注意して頂きたいことを中心にお話しさせて頂きます。

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・お風呂場、脱衣室をあらかじめ温めておく

この時期の脱衣室、お風呂場は非常に寒いです。

お風呂に浸かる前に凍えてしまう位です。

ご存じのことと思いますが、急激な寒さ(温度差)は心臓血管系に大きな負担をかけます。

 

お風呂場自体を温かくするちょっとした工夫は前回書いていますので、ご興味のある方はそちらもどうぞ。

 

・熱いお湯より ぬるめのお湯

温かいところから寒いところもそうですが、冷え切った身体が急激に温められることでも血圧が急上昇します。

寒いからこそ熱いお湯に急いで浸かろう!というのは危険です。

 

気持ちの良い湯温は42度程度だそうですが、急激な血圧変動を避けるには41度以下のお湯の方が安全だそうです。

 

・入浴前にも給水を

長風呂で絵のような“のぼせ”や熱中症になることもあります。

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風呂上りの牛乳はおいしくて水分補給は重要ですが、入浴前にコップ1杯の水を飲んでおくとこうしたものの予防になります。

入浴中も良いでしょう。

 

ただ入浴前、入浴中の飲酒はダメです!

私の大変お世話になった方にこのために亡くなられた方がいらっしゃるので、自信のある方にも絶対止めて頂きたいです…

 

・一度に長くではなく数回に分けてお湯に浸かる

バスタブに浸かるのも、一度に長くより数回に分けて浸かる方が“のぼせ”防止にもつながりますし、身体の芯からポカポカにしてくれます。

肉の塊の表面を焦がさずに中まで火を通す方法に、数秒火をかけて数秒休み、また火をかけて休み、というのを繰り返す方法があります。

これと同じですよね(^^)

 

・お風呂から上がる時も気を付けよう

お風呂で温まることにより、心臓血管系には少なからず負担がかかっています。

そうした状態で急に立ち上がると起立性低血圧になるなどのリスクがあります。

 

お風呂から上がる際はゆっくりと、ご高齢の方は確実に何かに掴まって立ち上がるなどして下さい。

もしふらっとしたら、足先に冷水をかけてあげると良いでしょう。

 

・体調の悪い時は避ける

お風呂に浸かると血行が良くなるので全身が温まり、メリットがあります。

ただ血行が良くなるのは心臓血管系が通常より活動するということですから、身体には多少の負担がかかっています。

 

なので、体調の悪い時はそれ以上の負担をかけないために入浴は避けた方が良いのです。

 

ちなみに食後すぐは胃腸に血液が集中するため、お風呂でさらに全身の血行を良くしようとすると頭に回る分が不足するため気分を悪くすることがあります。

 

ハードな運動の直後も使われた筋肉に血液が集中しているため、同様のことが起こりかねます。

激しい運動をした時も、直後は避けて少し時間を置いてから入浴する方が良いです。

これは私も経験がありますが、アスリートにとって落とし穴かもしれませんね。

 

 

思い付く入浴時の注意点を挙げました。

気持ち良くなりたい、体調を良くしたいから入浴をするのでしょうから、入浴で体調を崩すようなことは避けたいものですね。

 

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