院長の独り言

院長の独り言
4.インフルエンザ

体調を崩し易い季節が続きますね。influenza
前回は私流の風邪対策を書きました。今回は厚生労働省発表のものなどを基に、インフルエンザ感染対策を以下に簡単にまとめてみました。

インフルエンザの感染経路は主に2つあります。
1つめは感染している人のくしゃみや咳で出るしぶきを吸い込むことによる感染(飛沫感染)です。くしゃみや咳を浴びる距離(2m程度)にいる人は感染の危険性が高くなります。
2つめは感染している人の唾(つば)や鼻水が手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することによる感染(接触感染)です。

 

ただしインフルエンザはウイルスが手に付着しただけで感染することはありません。ウイルスが付着した手で口や鼻、目などの粘膜に触れることで感染します。
ですから飛沫感染を予防するためのマスクの着用(人ごみや感染のおそれがある人に近づく際など)は有効な予防手段となります。

またこまめな手洗いも接触感染のリスクを減らすことになります。なお手洗いは流水を用い、消毒・除菌作用のある石鹸など泡立てて、15秒~20秒程度かけて行うと良いようです。また手首から指先まで、指の間なども忘れずしっかり洗うことが必要とされています。

それからウイルスは湿度の高いところでは感染力が弱まります。ですから湿度が低くならないよう室内のコンディションを良くすることも有効です。
喉からの感染では、ウイルスが喉に付着してから実際に感染するまでに若干の時間がかかるので、こまめなうがいも有効な予防策となるそうです。

 

インフルエンザにかかったかなと思っても、必ず医療機関に受診しなければならない訳ではありません。症状が比較的軽く、自宅にある常備薬などで療養出来る方は診療所や病院に行く必要はありません。
ただし持病をお持ちの方や重症化の恐れが比較的高いと言われる方々はなるべく早めに医師に相談すべきです。
また元々健康な方でも、次のような症状を認める時はすぐに医療機関に受診されて下さい。

 

手洗い・うがい

<小児>
・呼吸が速い、息苦しそうにしている
・顔色が悪い(土気色、青白いなど)
・嘔吐や下痢が続いている
・落ち着きがない、遊ばない、反応が鈍い
・症状が長引いて悪化してきた

<大人>
・呼吸困難または息切れがある
・胸の痛みが続いている
・嘔吐や下痢が続いている
・3日以上発熱が続いている
・症状が続いて悪化してきた

 

風邪、インフルエンザはまだまだこれから流行すると思われます。
インフルエンザ、風邪に感染したと思われる方は、症状の出る前からマスクの着用をお願いしたいと思います。そうすることで他の人への感染リスクが低くなります。
上記の情報も古くなると思われます。最新のインフルエンザ情報を漏らさず、しっかり体調管理していきたいですね。

 

注:“感染”とはインフルエンザウイルスが体内に入ることです。その後ウイルスが増えると症状が出てきます。これが“発症(発病)”です。感染しても症状が出ない場合もあります。

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