この種目も鳥取にあるMECCA OF TRAININGと言われるジムで教わったものを、私なりにアレンジして指導させて頂いています。
前回、前々回の2種類のラテラル・レイズと三兄弟みたいな種目です。
2種類のラテラル・レイズもこのチェスト・スプレッドも背骨、肋骨といった体幹部分が動かない基本軸となります。
これに対して移動軸、動く部分は肩甲骨から腕、指先までの上肢と言われるパーツです。
動画では肩甲骨から動いている様子が分かり辛いかもしれませんが、肩甲骨はこの3種目に共通した動きが出ます。
腕が下に下がる時、肩甲骨が肋骨に沿って体幹の内側、背骨に寄り、腕が上がる時は逆に体幹の外へスライドしていきます。
したがってこの種目を行う台の背中に当たる部分がフラットで横に広いと、肩甲骨は台と体幹の間で動きが出づらくなります。
他にも理由はあるのですが、そうしたことから背中にクッションなどを入れてもらっています。
このチェスト・スプレッドは腕を挙げた状態で肩甲骨が背骨に寄る動きを、一番感じやすい種目です。
水泳で言え水をキャッチする動きで、両腕同時に動かしているのでバタフライや平泳ぎをイメージしやすいです。
投球動作ではトップあるいはコッキングアップ、ラケットスポーツやバレーボールでは腕を挙げて一番力の溜まったポジション、を想定して行うと効果的です。
この各競技のカギとなる腕の位置が、いわゆる“ゼロポジション” にあたると思います。
チェスト・スプレッドではこのゼロポジションでの動き・感覚を高めます。
また関節可動域を広げてゼロポジションにあたるポイントを大きくすることが出来ます。
腕を使う競技スポーツのカギとなる動き・感覚を高めるエクササイズです。
上手く活用して頂けたらと思います☆