院長の独り言

院長の独り言
188.裏話2

福岡世界水泳2023、いよいよ明日23日から競泳が始まります!

院長の独り言でも前回に引き続き2001年の福岡世界水泳の裏話を☆

と、その前にこの大会の背景的な部分をおさらいします。

 

2001年の前年に行われたシドニー五輪において個人3,リレー1個のメダルを獲得し、競泳日本復活の足掛かりが出来て迎えた大会でした。

しかしシドニー五輪の個人種目、日本人メダリスト3人中2人が休養や引退で不参加となる大会になりました。

 

海外選手に目を向けるとオーストラリアのイアンソープ選手を筆頭に、有名・注目選手が沢山参加していました。

 

この大会でテレビ朝日が民放として初めて独占放送をしてくれました。

現在の競泳放送では当たり前ですが、スタートやゴールした瞬間画面に選手の名前や国旗がコース上に表示されるようになったのはこの大会の放送からです。

また世界記録等のペースがレース中ラインで表示されるようになったのも同様で、水泳の中継がとても分かり易くなった大会でした。

 

メディアの努力で面白かったのが、日本記録クイズなるものでした。

世界水泳の競泳各種目において、視聴者が日本記録を出す人を予想し、実際に日本記録が出たら正解者の中から抽選で1名に100万円が贈られるという企画でした。

 

こうしたメディアの盛り上げで裏番組であったプロ野球のオールスターゲーム、総選挙の視聴率を世界水泳が上回りました!

世間の注目も集まったこの大会、競泳のメダルは4つだけでしたがほとんどの選手が準決勝以上に進み、決勝に日本選手が居ないレースがほとんどないほど絶好調でした。

 

日本新記録(タイ記録も含む)は驚異の19個!(私の記憶に間違いが無ければ)

水着の劇的な技術革新などがなかったのにこれだけの数の日本記録が出た大会は、他に記憶にありません。

 

日本水泳連盟の公式マスコット「ぱちゃぽ」やB‘zのultra soulが水泳界に定着したのもこの2001福岡世界水泳からです。

2001福岡世界水泳は大成功だったとされています。

 

最近、とある選手が「ベストを出すのって大変!日本代表でも自己ベストってそんなにでないんだから。」みたいなことを話していたことが気にかかりました。

確かに自己ベストを出すには相応の努力労力が必須です。

 

しかし自己ベストが出るのは凄い、そうそう出るものじゃないと壁を作ってはいけないと思います。

福岡世界水泳2001のチームを見ても分かるようにベストは出るものなんです。

全国大会に向かっているこの時期だからこそ、今頑張っている選手にはベストは出るものと思ってレースに臨んで欲しいと思います。

 

 

ちなみに日本記録クイズなるものはこの大会を限りに見られなくなりました。

想定以上に日本記録が沢山出過ぎたからかもしれません。笑

 

そしてこの企画で100万円を獲得した人の一人は、その日本記録を出した人のおばあちゃんだったことはほっこりする裏話です(^^)

 

またイアンソープ選手が強かったので、番組的にも日本選手と同じかそれ以上の比重で扱っていました。

ただ彼が個人メドレーでは日本選手に敗れました。

 

この時番組で世界水泳の応援役で出ていた女性タレントがソープの敗退を嘆く様子が流れ、日本選手の活躍には触れない場面がありました。

この様子を見た日本代表の選手たちは、このタレントのことを「これまで好きだったけど今日から嫌いになった!」などと言っていました。笑

 

まだまだいろいろ思い出しますねぇ。

私にとって前回の福岡世界水泳は濃厚な思い出の塊です。笑

 

世界水泳、競泳は23日から始まります。

今回も皆さんで日本代表を応援し、盛り上がっていきましょう!

そして全国大会目指している皆さん、頑張っていきましょう!

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