先日、盛岡のスポーツクラブで競泳選手を対象とした、陸上トレーニングの講習会に行ってきました。
このクラブには毎年1回講習に行っています。今回は他クラブの選手も数名参加して選手同士も刺激のある講習会になったかと思います。 今回のテーマは背中の使い方でした。
最近はスポーツ界でも医療の現場でも背中では肩甲骨がクローズアップされます。
今回の講習会でも肩甲骨が大きなカギを握りましたが、そこは身体マニアが行う講習会、肩甲骨に留まる筈などありません。笑
脊柱から胸郭、肩甲骨から腕、手指に至る力の伝わる経路を指導していきました。 初日3時間、二日目4時間のみですが、ほとんどの選手が身体の変化を体感してくれたようでした。
選手の感想に「脚にきました...」というのがありました。
これを聞いた当初、講習がうまくいかなかったか?と反省しました。
あれだけ背中にフォーカス当てたのだからまずは背中がキツくなるだろうと考えていました。
しかしよく考えると私の考える以上に選手がしっかりやってくれたのだと思いました。
今回の講習では背中を動かすためのエクササイズをやったのですが、背中を動かすパワーの一番の発揮場所は脚なのです。 ただそれは良い身体の使い方をしないと体現できません。 脚からのパワーを背中に伝えるということは講習会中、何回か話していました。 脚の運動で背中が動き出すことも体験してもらっていました。 これらにより選手は私の想像以上に背中を動かすための下半身の使い方をマスターしていたのでしょう。
講習の最後で背中を使った水泳動作をハードにやってもらいました。 ここで背中を動かす土台となる下半身がしっかり使われたゆえの「脚にきました...」だったのでしょう。
物事に対して先入観が優先してしまうことはよくあります。
選手に対してもそうだったのかもしれません。
この程度のトレーニングではこの位の成果だろうとこちらが決めつけてしまっていました。
しかし中高生という若い選手の能力、可能性はいくらでも大きくなるもののようです。
3年後の岩手国体のためにも、選手の可能性を最大限引き出すきっかけを作れたらと思います。