AKA(関節運動学的アプローチ)

AKA(関節運動学的アプローチ)

① AKAとは

関節運動学に基づく治療法。関節の遊び、関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動を改善する手段とされています。

② 痛みの原因

関節包内運動が減少すると関節周囲の靭帯や筋肉などが緊張し、痛みとなって現れます。
したがって関節包内運動を取り戻すことで痛みを軽減することが出来ます。

③ 検査方法

関節包内運動の状態はレントゲンやMRIといった検査機器で測ることが出来ません。
治療者が患者様の皮膚の上から触る触診によって関節包内運動の状態を判断していきます。
これはミリ単位以下の微細な関節の動きを感じることで行うものです。

④ 治療方法

関節包内運動は微細な力加減で骨を触りつつ行います。そして最大限の遊びが出る方向を探りながら関節面を開いたり、骨同士(関節面)を滑らせたりします。こうしたアプローチを繰り返すことで関節包内運動は回復・改善されていきます。
見た目は整体のようですが、関節へ加える力は極力小さくして行っています。ボキボキ鳴らすような施術とは全く異なります。
施術中の患者様の感想は、手を当てられているだけで何をされているか分からないというものが多いです。

⑤ AKA治療の対象となる痛み

運動器(関節や筋肉など)の痛みやしびれはもちろん、原因のはっきりしない頸・肩・腰の痛みを含む身体各部の不定愁訴が対象となります。
内科的疾患を除く痛みの多くは関節原性のものです。これまで神経痛と考えられてきた痛みやしびれに対してもこのAKAは有効な治療法となります。

指(第2中手指関節)のAKA治療

写真1 指(第2中手指関節)のAKA治療

手首(手関節)のAKA治療

写真2 手首(手関節)のAKA治療

足(リスフラン関節)のAKA治療

写真3 足(リスフラン関節)のAKA治療

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