このブログでは歩行についていろいろと提案させて頂いてきました。
その歩き方についてですが、大きな問題点を発見しました。
歩き方の延長が走り方になるのですが、私自身走っていて大きな怪我をしてしまい問題点に気付きました。
先日サッカーの試合、ドリブルでサイドを突破しようとしたときの話です。
ボールをドリブルし始めた瞬間にボールと身体の間に、相手に身体か腕を入れられてしまいました。
相手が私の胸元をブロックする形になり、私は後頭部から地面に倒れてしまいました。
軽い脳震盪でそのまま交代…涙
写真のようなプレー、サッカーではよく見られることですが、普通であれば後頭部から倒れるようなことはありません。
齢は取ったし練習不足とはいえ、そこまで鈍臭くなったとも思えないのですが…(><)
周りのプレーヤーも悪質なファールには見えなかったし、なぜ後頭部を打つほどの転倒になったか分からないとのこと。
私もいろいろな状況から起こった原因を考えてみました。
そこで行き着いたのが走り(歩き)方です。
私がオススメしている歩行のポイントをいくつかおさらいします。
まず歩行の前段階で骨盤から頭までの上体の軸は垂直を保ちます。
歩き始め、始動のところで重心を後ろから前に移動し、推進力を得ます。
そしてその勢いで倒れそうになる身体を一歩一歩足で運びます。
上半身が倒れそうになることを保つことで出る腹筋など体幹の筋肉のテンションが、ヨットの帆を張るような、骨盤から前に進むイメージとなります。
この私の理想のランニングフォームの有名アスリートは、何人かすぐ頭に浮かびます。
陸上では田中希実選手、先日駅伝でブレイクしたドルーリー朱瑛里選手。
ラグビーでは引退した元日本代表の福岡堅樹選手あたりです。
※日刊スポーツ「田中希実、日本歴代2位の好記録で女子1500mV」(最終閲覧日2023年1月26日)田中希実、日本歴代2位の好記録で女子1500mV – 陸上写真ニュース : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
このフォームで走ると重心の上下動が少なくなり、重心は一般的な走りより低く保たれます。
図のように一般的な走りは青い矢印のように重心が高くなりますが、先のイメージの走りだと赤い矢印のように低い重心で走ることになります。
始動の勢いを殺さず重心を前に置いたままにしている上、上下に力が分散することもないので前への推進力は強くなります。
また体幹の筋群は腹筋など帆を張るように張力を発揮して垂直に保たれると、軸はブレが少なくしっかりとしたもの(剛体のようなもの)になります。
体幹を剛体(棒状の塊だと思って下さい)と仮定して、前へ進んでいる状態で上下どちらかの端を押さえてしまうと反対側が強く前に進み、回転力が生まれてしまいます。
図が分かり辛いかもしれませんが…説明です。
左、×印が相手のぶつかったところ、骨盤部の矢印は重心の進行方向です。
胸の上部(身体の上の方)で止められたので、そこが支点となって下半身だけ前に進み、さらには回転運動が起こってしまいます。(図、中央)
回転運動の結果下半身が持ち上がってしまい、頭は下がり(図、右)、結果地面に後頭部から落ちたということです。
ちなみに頭を打った当初は頭が痛くて気付かなかったのですが。
胸の上部を痛めていたので実際に回転運動が起こるようなピンポイントの位置で、当たりも弱くはなかったようです。
オススメしている歩き方を実践する上でのマイナスを発見した気がしています。
それはスピードを上げて走って身体の上部を進行方向と逆に止められた際は、危険な倒れ方をするということです。
そう、プロレス技のラリアットを強烈に喰らったように。
※飯伏のラリアットを喰らい、縦回転でぶっ飛ぶリコシェ:【プロレス技】ラリアット/ラリアート使い手プロレスラーまとめ-NAVERまとめ 掲載終了 サービス終了のお知らせ – NAVER まとめ
歩行であればスピードも出ないのでこのデメリットに遭遇することはほぼないでしょう。
サッカーで走っていても一番上の写真のような大きな面で当たる分には問題ないはずです。
ただスピードが乗った時に身体の上部をピンポイントで止められると危険だ、ということです^^;
皆様にはあまり影響のないデメリットかもしれませんが、一応のご報告でした(^^)
時間によっては手袋をしていても手が凍えるような寒さの強い日が続いています。
時間の選択や防寒対策をしっかりして頂き、寒さに負けない歩行をしていきましょう!