院長の独り言

院長の独り言
179.W杯と身体

12月となり、だいぶ冷え込むようになってきましたね(><)

体調を崩されている方もちらほら出てきているようです、皆さんくれぐれもご自愛下さい。

 

そんな中、とってもホットなニュースが日本中を駆け回りましたね!

サッカーW杯、日本が強豪ドイツ、スペインを破ってグループ首位で決勝トーナメントへ!ブラボー!

スペイン戦について私の見たネット記事で、専門家の方が日本の規律の取れた守備を絶賛していました。

逆にスペインは選手の個を尊重して自由にさせている面が仇になったとの論調がありました。

この解説の真偽については良く分かりませんが^^;

 

身体の動かし方と似ているところがあるなと思いました。

選手個々が、勝つために、己の考えのみで動いてしまうとチームとして向かうべき方向とはズレが出てくるのは仕方ないと思います。

全員が一生懸命に戦ってもチームとしての成果が上がらないことになりかねません。

 

身体も同じです。

身体の一部を動かすのに、全部の筋肉が活動してしまったら動くはずの部位を引っ張り合って上手く動きません。

 

具体的に腕を上に持ち上げるには肩から腕の外側の筋肉が上肢を上に引っ張り、背中・脇・胸のあたりの脇を閉める時に使う筋肉群は休む必要があります。

しかし肩に問題のある方のほとんどが、腕を挙げる際背中・脇・胸あたりの筋群も同時に活動してしまっているのです。

 

こうした筋群も目的遂行のためにと無意識下で活動してしまうのですが、これが身体という“チーム”にとっては方向性が違う努力となってしまっています。

“監督”である脳が背中・脇・胸の筋肉といった“選手個々”に正確な指示を上手く伝えられていないということです。

 

選手個々にあたる各筋肉も、これまでの経験をもとにそれぞれよかれと思って動いています。

この、これまでの経験を元に身体が無意識に動くこと、は中枢神経においてプログラムされていることによります。

 

このプログラムが様々な要因で本来的なものからズレてしまうと、各筋肉のタイミング良い活動、弛緩が出来なくなります(選手の連携・連動がうまくいかなくなる)。

その結果身体が上手く動かなくなる(チームとしてのパフォーマンスが下がる)のです。

 

日本は森保監督(脳)が綿密に計画を立て、指示して選手(各筋肉)が非常に良い連携・連動を見せました。

後半立ち上がり数分での連続得点もハーフタイムで話し合い、チーム全体としてしっかり狙って取ったものだそうです。

 

これからの決勝トーナメントも脳(森保監督)の指示が冴え、各筋肉(選手)がそれにしっかり応えて良い動き(パフォーマンス、結果)が得られることを期待しています!

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