この種目は鳥取にあるMECCA OF TRAININGと言われるジムで教わったものを、私なりにアレンジして指導させて頂いています。
一般的なトレーニングでは少ない、上半身と下半身を繋ぐ部分の動きを作るエクササイズになります。
骨盤から下が動かない基本軸、骨盤より上が動く移動軸となって身体を左右に倒します。
脊柱が主体となって左右にしなるように倒れ、それに伴いリラックスした肩甲帯も動くのが理想です。
それによって上半身と下半身を繋ぐ体側の筋群を用い、効かせることが出来ます。
体側の筋群と言っても様々あり、どこに効いてもある意味正解です。
ただ一番効かせにくく、体幹の軸をしっかりさせるためにも効かせたい筋は、背骨に沿ったところにあります。
この背骨に沿った筋群は他の体側の筋群が硬いとアプローチしにくく、厄介です。
また脊柱が本来のS字カーブを描いた、真っ直ぐに立った状態で行わないと背骨に沿った筋肉群に効果を認められません。
サイド・ベンドという種目自体、慣れるまではどこに効くのかとても分かり辛い種目です。
そのため身体を横に倒す際腰を左右に振ることで、伸ばしやすい体側の筋群のストレッチ感を出そうとしがちです。
この形でも体側の筋群に効果は出るので、間違ってはいません。
ただ、このやり方だと先ほどお伝えしたような背骨に沿った筋群には効かせ辛いです。
また脊柱でなく肩甲骨を主体として動かすことで身体を倒そうとする方々もいらっしゃいます。(動画にはありませんが)
この場合も肩甲骨周りの体側の筋群に効きますが、背骨に沿った筋群には効かせ辛いです。
効果を感じ辛いのでアプローチを変えて効くところを探したくなりがちです。
しかしアプローチ、ポイントを変えずにセットを重ねていくと次第に背骨に沿った筋群に確実に効くようになっていきます。
背骨に沿った筋群に変な緊張などがあれば腰・股関節・膝痛などの原因となります。
また体幹が真っ直ぐにならないと軸が崩れ、パフォーマンスにも影響します。
こうしたことの予防、改善に一役買うのがサイド・ベンドです。
ちなみにこのサイド・ベンド、実はもう少しマニアックに突き詰めた違うバージョンもあるんです。
機会がありましたら違うバージョンのサイド・ベンドも紹介していきます!