強烈な暑さで熱中症の報道が増えています。
当院でも熱中症になった方が多数いらっしゃり、異常事態だと感じています。
そんな訳で熱中症と暑熱順化について緊急投稿させて頂きます。
ここ数日患者様で熱中症にかかった方の中に、ご自身では熱中症との認識がない方が多数いらっしゃいました。
熱中症の症状についてはコチラ
熱中症の症状 | 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進 (netsuzero.jp)
ここで問題なのは、熱中症との認識が無いので当然その対処がなされないことです。
その結果、無為につらい時間を長くしてしまっているのです。
私も数年前に経験しました。
朝起きると酷い頭痛と吐き気でした。
そんなに飲んでないけど二日酔いかなぁ、と思いコーヒーを飲んですっきりしようとしましたが逆効果…。
数日改善せず、陽に当たるとさらに頭が痛くなることでようやく熱中症と認識しました。
こうしたことは誰にでも起こりうるのではないかと思います。
体温の上昇や身体のほてりがあれば熱中症を疑いやすいでしょう。
ただそんな症状はなく、クーラー使ってるし水分補給もしてるから熱中症じゃないだろう…といった具合です。
しかし、やってはいても足りなくなってしまうのが水分補給や暑さ対策なんだと思います。
実際熱中症になった患者様も熱中症対策をしていなかった訳ではありません。
皆さんも明日は我が身、対策してても熱中症にかかる時はかかると思って頂けたらと思います。
熱中症と気付かない人に多い症状は頭痛、めまい、吐き気、倦怠感あたりです。
ただこれらは典型的な熱中症の症状です。
こむら返りや筋肉痛は接骨院で対応出来そうですが、これは熱中症の症状にもあります。
本来熱中症は接骨院・整骨院が対応すべきものではなく、病院で診て頂ければと思います。
ただ軽度の場合はご自身で対応して頂くことで軽快することが可能な場合もあります。
応急処置のポイント | 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進 (netsuzero.jp)
身体を冷やすポイントに、首筋(頸動脈)、脇の下(腋窩動脈)、鼠径部(大腿動脈)がよく知られていますね。
これにプラスして私は頭部、骨盤の真ん中の仙骨部の2か所をオススメします。
この2か所は構造医学で局所冷却を行うポイントですが、かなり効果的です。
頭痛、めまい、倦怠感がある方は頭部を優先して冷やすことで、当院では良い結果を得られています。
頭部の冷やす場所は、いわゆる後頭部、頭頂部、顔面も含めた気になるところ、が良いです。
当院に来院して熱中症だと分かった方にはこうした局所冷却と、脳脊髄液の潤滑を高める処置を行い、症状の軽快をみて頂きました。
繰り返しになりますが本院は本来熱中症を診るところではありません。
ただ軽症であればご自身で対応するよりはマシな対応が出来るかと思いますので、何かございましたらご相談下さい。
熱中症への予防対策として挙げられるのは暑熱順化です。
暑熱順化 | 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進 (netsuzero.jp)
前回のブログでもお風呂(湯船に浸かる)を挙げましたが、お風呂で汗をかくというのが良いようです。
私はこれにプラスして、冷房の効いた寒い所と外の強烈な暑さという真逆の刺激が自律神経を狂わせがちだと考えます。
この自律神経を整えるためにもお風呂が効果的だと思います。
注意点はまず入浴前後の(必要を感じたら入浴中も)給水。
熱いお風呂ではなく、ぬるめ位で普段より少し長めに湯船に浸かることです。
最近流行りのサウナも良いとされていますね(^^)
また夜や早朝の比較的涼しい時間帯の有酸素運動が効果的とされています。
夜の歩行をよく行っている私からすると、断然歩行・ウォーキングをオススメします。
ここ数日は梅雨明け前より同じ時間にウォーキングやジョギングしている人がめっきり減った印象です。
それだけ普段ウォーキング・ジョギングしている人でも控えようと思うほどの暑さなのでしょう。
この暑さに身体が慣れていない段階でのジョギングは身体への負担が大きすぎるように思います。
私はウォーキングだけでびーっしょり全身に汗をかきます。
歩く前と終わった直後にはしっかり給水します。
途中で給水の必要を感じても対応出来るよう小銭も持って歩行します。
暑さに慣れるための筈が逆に熱中症になっちゃったじゃシャレになりません。苦笑
サウナで我慢大会になったりはもってのほか!
無理なく着実に暑さに身体を慣らし、楽しい夏を過ごしていきましょう!
いろいろ参考に挙げさせて頂いた日本気象協会のサイトです。
熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進 (netsuzero.jp)
詳しくはこちらをご覧ください。