先日競泳の東北大会に岩手県の南昌みらい高校のサポートで行ってきました。
2日目、男子のメドレーリレー予選で引き継ぎ違反として失格となってしまいました。
ただ、この判定はおかしいのではないかと各方面からの指摘もありました。
監督が再確認を要請し、その決定が未確定のまま時間が過ぎていました。
本校の生徒だけでなく、他校の選手も本校の生徒に様々意見を言ってくれて岩手県の控え場所は騒然としてレースどころではない雰囲気になっていました。
競泳で失格に関して判定が覆ることはまずないのですが、今回は機械の不具合もありそうで覆るのではないかと私自身も淡い期待を抱いていました。
他校の先生がこの判定に対して強く抗議して下さったりもありましたが、結局判定は覆りませんでした。
ここでお話ししたいのはこの判定についてではなく、この状況下での南昌みらい高校生徒達の動きです。
こうした状況下では決勝レースに出場するかどうかはっきりしません。
ただ公式な判定が決するまでは決勝レースに出場する可能性があるのです。
そうなると選手がすべきは判定についてではなく、決勝レースを行う準備をするということです。
判定がいつ決まるかは分からず、判定を待っていては準備が間に合わない可能性が高いからです。
しかしこのような状況下で準備に集中するのは簡単なことではありません。
このレースは高校生スイマーにとっての夢舞台、インターハイに繋がるレースです。
インターハイに出場出来たかどうかで進路が決まることも多々あります。
そうした大切なレースで失格になったか次に繋がっているのか分からない状況ですから動揺が大きくて当然です。
私も監督の意向を確認し、決勝に出場予定の選手に準備をするよう伝えたものの、なかなか準備が始まりません。
ただ一人、黙々と準備を進めているT選手が居ました。
いつもと変わることなく、淡々と身体を動かし続けて入念にレースへの準備を進めています。
前日監督に決勝でT選手を起用する理由を「何があっても動じないから」とたまたま聞いていたのを思い出しました。
監督は普段から選手をよく見ているんだなぁと、改めて感心しました。
そしてT選手の姿を見てか、本校の生徒達が1人、また1人と普段の大会中の動きを取り戻していくように見えました。
メドレーリレー決勝に出場予定の選手は徐々に準備に熱が入っていきました。
他の人はレースのために準備する人へのサポートや応援など、地に足の着いた動きに戻っていきました。
メドレーリレー決勝レースに南昌みらい高校が出場できるか分からない中、T選手が控え場所を出ていく時、
ガッツポーズをしながら「インターハイに、行ってくる!」
と言っていた姿はこれ以上ない位格好良かったです。
この日の決勝競技において南昌みらい高校の選手は全員が自己ベストを更新しました。
また女子のメドレーリレーでは大きく広げられた差を詰めて、激しいレースの末インターハイ出場を勝ち取ってくれました。
その時の応援が保護者の方々も含めて強烈に素晴らしかったそうです。
南昌みらい高校の生徒達は不確定要素のある中、今自分が出来ることを精一杯やってくれました。
男子のメドレーリレーは判定が覆らず、残念な結末となってしまいました。
しかしその状況下で最善を尽くしたので他の種目で良い結果に繋がったのだと思います。
インターハイに臨む人、新人戦に向かう人、高校水泳は引退して次のステージへ向かう人、みんなにとってこの経験は絶対活きると思います。
今回の大会に参加したみんなの今後も、応援しています!
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