シンプルに身体を前屈するストレッチです。
ただこの“シンプルに”が意外にうまく出来ないもので、しっかりポイントを抑えて取り組んで頂きたい種目です。
身体を折り曲げるのは股関節からで、この股関節を最大限に曲げることが一番のポイントです。
股関節の折り込みが弱くても、背骨の上の方などが大きく曲がれば手は大きく下に下げることが出来、見た目には柔らかく見えます。
しかし股関節で最大限に折り込むようにしないと、体幹から下肢へ繋がるポイントとなる筋群に効果を出せません。
重心移動も大きなポイントです。
前屈が強まるのと比例するように足の裏の重心を前、母指球に移動します。
逆に前屈を緩めるのに合わせて重心を後ろ、カカトに移動します。
前に重心移動した際母指球を越えてしまうと、太ももの前などが緊張してしまい下肢の裏側から腰背部の自然なストレッチが出来なくなってしまいます。
この2つのポイントが見過ごされがちです。
ポイントを外していると腰痛や膝痛、足関節の痛みなどが軽減するはずがそうはならないという結果にもなります。
腰背部から下肢後面のストレッチですが、一般のストレッチなどでは効果を得られずらいところに強烈に効きます。
そのためマッサージなどでスッキリしなかった下肢の疲労感が抜けることもよくあります。
またこのストレッチだけで腰痛が良くなったと言われることも多々あります。
また、陸上や競泳のスタートのためにもなるストレッチです。
まず繊細な重心移動の感覚を養うのに非常に効果的です。
また股関節から爆発的なパワーを得るために必要な柔軟性、身体の動かし方の学習にも効果があります。
スタート練習に繋げるには他の要素も必要ですが、出来るようになって損はしないこと請け合いです(^^)
場所も取らず立ったまま行えるのも便利です。
ただ結構きついストレッチですので、初めて行う方は覚悟して臨んで下さい。笑
初めてなのに全然大したことないと感じた場合は先のポイントがうまく行えていないことが多いので、精度を高めて頂けたらと思います。
接骨院では中高年の方々からトップアスリートまで幅広い方々に取り組んで頂き、皆さんに効果を体感して頂いています。
この動画だけでは伝わらないこともあろうかと思いますが、是非お試しください☆