院長の独り言

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109.灼熱の東北大会

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競泳のインターハイへ最終関門となる、東北大会のサポートで山形へ行ってきました。

全国的な猛暑の中、試合はご覧のように外プールで行われました。

 

東京で東北と聞くと涼しいイメージですが…

山形はかつて最高気温の日本記録を持っていたこともある暑い土地柄です。

 

大会初日に外気温が37℃を示し、プールコンディション30.?℃と発表されたように記憶してます。

この発表は早めの時間で、以降のプールコンディションは把握していません。

おそらくその後はもっと暑くなっていたことと思います。

 

最終日の1500m決勝ではトップを泳いでいた選手をはじめ

まともに泳げなくなった選手が続出する前代未聞の異常事態でした(><)

 

こんな状態の中、標準記録を突破するか3位以内に入らなければ

インターハイへの出場権は得られません。

今年は暑さのためでしょう、東北からのインターハイ出場者はかなり減ってしまったようです。

 

これまで外プールの東北大会では寒さ対策で苦労することばかりでした。

水温が18℃にも満たなかったり…

 

それが今年は暑さ対策。

インターハイ出場を決めるこうした大会は、気候に左右されない室内プールで

行ってもらえたらなぁと思わずにいられませんでした。

インターハイ出場の有無で人生の変わる選手も居るのですから。

 

 

盛岡南高校をサポートするようになってもう15年目でしょうか。

毎年東北大会では選手の成長を強く感じます。

(東北大会が選手全員会場に居る最後の大会となるからです)

 

出場する選手が全力を尽くすのは当然です。

ただ全力を尽くした結果は、力が出しやすい環境を整えてくれる人達の助力で

大きくプラスになることがあります。

 

東北大会出場を逃した選手やその日レースのない選手はサポートに回ります。

1年生より2年生、2年生より3年生の方がサポートの動きも早く、的確です。

 

今回体育館が他の場所より涼しかったので、そこでケアを行っていました。

しかし体育館はプールから離れていたので、レースの間隔が短くなる午後には

ベッドをサブプール(ウォーミングアップ用のプール)に移動する必要がありました。

 

初日1年生にこれを任せると、重いベッドは人任せだったり、運んでも場所を間違えたり…

初めてですから仕方ないですが、鍛え甲斐を感じました。笑

 

2年生のサポートになると大変なことほどやってくれようとしてくれます。

他に何かありますか?と積極的にチームに貢献しようとする意図が前面に出てきます。

 

3年生のサポートとなると他に敷物は何枚運ぶか?クーラーボックスも移動すべきか?

といった具合に自分でも考え、付随するものまでやろうとしてくれます。

チームにとって欠くことのできない、裏方の大エースです☆

 

全員が自ら選手として活躍したくて入学してきたはずです。

しかし全員がエースになることも、リレーに出られる訳でもありません。

 

それでもチームが最大限の力を発揮できるように考えると、

試合に出られなくてもやれることは沢山あるんです。

こうしたことに気付き、考え、実行出来る人が集ることでチーム力は高まります(^^)

 

これはスポーツに限らず、どんな小さな組織にも言えることでしょう。

この3日間盛岡南の選手は、1年生から全員がスイマーとしてだけでなく

人として大きく成長してくれたことと思います。

選手達は次のステージに進んでも、自信を持ってこの経験を活かして欲しいと思います。

 

残念ながら3年生には引退となってしまった選手も居ます。

最後までしっかり頑張ってくれました!

シーズンが続く選手達は、次の大会でも期待しています!

 

リレーの決勝で入場する盛岡南の選手達

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リレーを応援する選手達(岩手県では県内の他校選手も応援します)

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